NAGARE ~流れ~
NAGARE ~流れ~
3 Days of Design 2024
有明コレクションは、当ブランドのEU総代理店であるEST18の協⼒のもと、3days of Design期間中(2024/6/12~6/14)に、KanonbådsvejにあるDesign House Copenhagenにて、展示会を開催いたしました。「Nagare」と題されたこの特別なインスタレーションでは、コペンハーゲンの盆栽師、ヤン・レオンと、佐賀で300年の歴史を持つ名尾⼿すき和紙職⼈、⾕⼝弦とのコラボレーションにより、川を背景に盆栽や和紙に囲まれた室内ガーデンをつくり出し、そこに私たちの家具が展示されました。
Nagareという名前は⽇本語の「流れ」を指しており、⽔の流れだけでなく、これまでの有明が辿ってきた物事の⼀連の流れを表しています。2024年の新作コレクションは、2023年10⽉に開催された「有明 デザインワークショップ」中に誕⽣しました。これらは、デザイナーが佐賀に1週間滞在し、有明の職⼈たちと彼らの新しいアイデアを形にしたものです。デザインワークショップは有明を語る上で最も重要な魂の部分であり、ブランド誕⽣のきっかけでもあるのですが、COVID-19の⼤流⾏により、4年間中断せざるを得ませんでした。しかし昨年、再び有明のクリエーションの流れをスタートさせ、デザインワークショップをブランドの中⼼に据えることができることを、⼤変嬉しく思っております。
2023年のワークショップでは、デザイナーと⼀緒に同じ佐賀県内のヒノキの森を訪れ、私たちのパートナーがどのようにヒノキ材を管理し、育て、伐採し、加⼯しているのかを学びました。また、佐賀市名尾の⼭奥で300年以上続く家族経営の⼿すき和紙⼯房、名尾和紙にも訪れました。梶の⽊を育て、収穫し、井戸⽔を使って和紙を漉くまでの⼯程を、名尾和紙15代⽬で⾃身もアーティストとして活動する、⾕⼝弦⽒に説明してもらいました。
「Nagare」では、ガブリエル・タン、アンデルセン&ヴォル、芦沢啓治、ノームアーキテクツ、モニカ・フォスター、寺田尚樹、クリスチャン・ハースのデザインによる8つの新商品を発表しました。コレクションには、ヒノキを使った3つの新作と、和紙を使った新しいキャビネットが含まれます。また、 2016年の最初のデザインワークショップで開発された「墨」仕上げにも力を入れています。 ARIAKEは、私たちの知る限り、日本の墨を使って木工家具を着色する世界で唯一の家具ブランドであり、その結果、私たちが誇りに思っている「伝統的な墨色」が実現しました。